TOP PAGE

No.4 トランペット・(ボーイ)・ソルジャー

素材になった写真:
1993年10月19日南スーダン、ジョングレイ州、アヨドにて撮影


作品の説明

アヨドのスーダン人民解放軍連合(SPLA-UNITED)のゲリラ基地を取材で2回訪ねた、これは2回目の時である、戦いの緊張状態が続いている中、外国人の宿泊滞在は禁止されていたが、司令官のエリジャ・ホン・トップの好意で特別に宿泊を許された、与えられたのは小さな小屋(ツクル)であった、一応木製のベッドが置いてあった、意外と夜は冷え込み不快ではなかったが、緊張のせいかずっとうとうとしていたように思う、早朝、大きな掛け声で目を覚まされた、係りの兵士が起こしに来た、軍事訓練(行進&展開)が始まったという、急いでビデオカメラを持って近くの大きな広場に行った、凄かった、目の前にゲリラ服を着た兵士たちに先導され1000人を超すヌエル族の民族衣装をまとった男たちが、掛け声とともに森を走り、広場を周回し、さらに村を駆け抜けていた、皆若い、彼らのことを〝ホワイト・アーミイ/White-Army〟(ヌエル族の戦士、民兵)という、行進訓練がひと段落した後、男たちは塊となって戦いの訓示、指示を受けていた、その中に、小さなトランペットを手に、常に司令官の側にいる少年兵がいた、まだ15歳前後、どこかに幼さは残るが、肩からはAK47突撃銃を提げ一人前の戦士に見えた、わたしの目の前でポーズをとった彼に思わずシャッターを切った、当時も今ももちろん少年兵の存在は国連によって禁止されているが、〝戦いの文化(Cattle-raid/家畜襲撃等)〟の中で彼らの存在を全面的に否定するのは難しい。

  • 技法:ベニヤ板にアクリルカラーでペイント

掲載した作品は販売いたします。
店舗スペースのデザイン等のご相談にも応じます。
お気軽にご相談ください。

お問い合わせ

大津司郎プロフィール