大津司郎、Go Global Africa塾

Go Global Africa 短信(アーカイブ)

2013年: |〜9.28〜10.5〜10.23〜11.6〜11.22〜12.31
2014年: |〜1.19 |〜3.3〜5.20〜9.24
2015年: |〜1.24〜2.18
配信日 内容
2014.1.19

where we go ?

●<ついこないだタンザニアの友人から自分の村の近くで大規模金鉱山が発見されので投資家を探してくれという連絡があった><ナイロビではコンゴ(DRC)の金を買わないかという接触があった>
★今、アフリカでは有望な資源の発見が相次いでいる、ケニヤ東部で発見されたレアアースNiobiumは中国以下、世界トップ5に入る埋蔵量だという、他にもニジェール、シエラレオネ、ザンビア、そしてウガンダ、ケニヤ、タンザニア、モザンビークなどで石油、ガス、金、レアメタル等々の発見が相次いでいる、しかし過熱するブームの下での取引はUnderhand 裏取引、不正売買が少なくないという→→それはほとんど“貧しい”地元の人間たちの家計には入らない、どころか環境破壊、格差の拡大、インフレ等々でさらに貧しさは増すという、結局一部先進国の一部の人間と途上国のほんの一握りの人間たちを豊かにするために神の配剤(資源)はあるのか、日本の資源外交とやらもそうしたシステム、サイクルの一端を担っているということになるのか→途上国での開発援助、協力もやがて真の選択に迫られる→貧しき人々のために汗を流すのか、一部金持ちのために働くのか・・・

2014.1.15

here & there

●M23(コンゴ反政府武装ゲリラ)、北キブ州のジャングルの中で復活の報告、メンバーの募集など活動活発化、1か月ほど前、和平(停戦)合意したばかり・・・・
●南スーダン、アパーナイル州マラカルを流れるナイル河で戦闘を逃れた住民を乗せたボートが転覆、200人余りが溺死
●ソマリア現政権内で、内部抗争激化
●ミャンマー・中国国境で大量の象牙の非合法売買・取引発覚
★★「アラブの春」、次のターゲットは北のスーダン共和国か→石油、金、水(ナイルの水資源)、バシール政権打倒=中国の追放→現在の南スーダンのクラッシュ、混乱はそれと深く関係している(専門家筋)
●ウガンダ軍(UPDF)、南スーダンへの軍の増派検討、現政権側に対する支援、すでに1000人以上が戦闘に参加→名目は在南スーダンウガンダ人の保護、帰還、議会は憲法違反として反対

2014.1.11

pick up

●ケニヤ軍KDF、ソマリア南部ゲド州(Gedo)急襲、会議中の幹部含む30人のアルシャバブメンバー殺害 by Kenyan Army Twitter ●ジンバブウェ/2000年に200万トン以上の生産をあげていたトウモロコシ、去年80万トンにまで低下、現在220万人が食料不足に直面(ムガベ大統領の農業政策に問題ありと)
●中央アフリカ暫定政府の大統領、首相、混乱を収拾できず、チャドの会議にてともに辞任を固める、同国は現在宗教間(イスラムVSキリスト教徒)戦争で多数が被災民、難民化、後任選び難航
★South Sudan/石油地帯ユニティ州州都ベンチウで激戦、町から住民の姿消える→一部報道で反政府軍リーダー、リエク・マシャールとスーダン政府の間で石油売買の話ありと報じられる→対南スーダン対応をめぐってアメリカ政府内で制裁行使などの強硬意見あり

2014.1.9

South-Sudan

●現在進行中の和平(停戦)交渉は行き詰まり→現政権は拘束中の11人の無条件釈放に応じてないため、停戦合意はなされてない
●ユニティ州Mayom、戦闘で完全破壊→石油地帯の真ん中/2009年取材、現在周辺映像、Y・チューブ制作中・・・
●前回、宿敵ディンカVSヌエルといった書き方をしましたが、二つの民族は政治的主導権をめぐって強力なライバルですが、民族は彼らだけではありません、彼ら以外に南北合わせて60を超す民族が暮らしています、南スーダンの北部3分の2にはディンカ、ヌエル、シルックなどの主に牧畜民が暮らしそれ以外の南(東西エクエトリア州)にはザンデ、マディなどの農耕民たちが主にソルガム、ミレット、メイズ、ゴマなどを栽培、牧畜民には「キャトル・レイド家畜襲撃」という戦いの文化があり、敵対民族の村を襲い、牛から女性、子供たちまで奪ってきます(当然平和と調停のメカニズムもありました・・・)、さらに有力部族には民兵組織があり、多くの若者たちが参加しています *牧畜民、農耕民の地理的分布はだいたいです
●マケレレ大学(ウガンダ)のマムダニ教授によれば、今回の軍事衝突の直接的要因は、<大統領サルファ・キール氏が作る正規軍以外の私兵集団の中のヌエル族の部隊を排除>したこと、さらに2015年の選挙に<立候補予定の3人(この中にヌエルの反政府リーダーR・マシャールがいた)を排斥、逮捕>しようとしたこと、<キール氏への全体的支持が低下>していることなどが要因という